


| トパーズ | 11月の誕生石 |
| 原産地 | ブラジル、モザンビーク、ナイジェリア、ロシア |
| 色 | 多種 |
| 属性 | トパーズ |
| 硬度 | 8.00 |
| 屈折率 | 1.60 - 1.64 |
| 比重 | 3.49 - 3.57 |
トパーズという名前の由来は、はっきりしていません。サンスクリット語で火を意味する「タパズ」によるという文献もあれば、ギリシア人が「トパジウス」と呼び、古くにはぺリドットの産地だった紅海の島ゼベルゲットに由来するという話もあります。
これは古代からトパーズとぺリドットが混同されていたからだとする説が多く、最近ではギリシア語で「トパジン」という、漁師が霧の中で島を見失ったときに使った推測や憶測の意味の言葉と混同されたという説が一般的です。それにも関わらず、歴史的にはトパーズという名前は一貫して特定のジェムストーンを指していたわけではなく(黄色いジェムストーンのほとんどを指していたこともありました)、トパーズとぺリドットは同じものを意味したり違うものを意味したりしていました。興味深いことに、高名な宝石学者のジョージ・フレデリック・クンツ(1856-1932)は、名著 『 宝石の雑学(The Curious Lore of Precious Stones)』の中で二つは同じ種類のジェムストーンだと述べています。
トパーズはロマンチックなジェムストーンとされ、ロマンス小説やハネムーンの行き先のタイトルによく使われました。その名前は美しさ、希少性、財産を意味 し、永遠のイメージを与えます。 トパーズはゴールデンイエローやブルーのものが良く知られていますが、美しい色のものがたくさんあります。その美しさと耐久性もあり、トパーズのジュエリーはどんなシチュエーションにも理想的です。
多くの古代伝承や信仰がトパーズの輝かしい歴史を作り出してきました。ぺリドットと同じく、エジプト人はトパーズを「太陽の宝石」と呼び、太陽神ラアの輝かしい光でその色になり、災害から身を守る力があると信じていました。 ギリシア人とローマ人もその輝かしい結晶は太陽神ジュピターに関係があるとしていました。トパーズは精神を強くし、魔術を解くことができると信じられていました。トパーズは聖書の中で、モーゼに与えられた「火の石」のひとつであるとされ(エゼキエル書 28:13-16)、アーロンの胸当てにつけられたとして登場します(出エジプト記 28:15-30)。またエルサレムの城壁の土台に飾られた12の宝石のひとつであり(ヨハネの黙示録21:19)、使徒マタイと 関係が 深い石です。アフリカのブッシュマンは祖先の霊の力を借りる治癒的な式典や儀式で、トパーズを使用しました。
中世の裁判所では、王、裁判官、そしてその他の地位がある人々は、自分に優位になるように、また良好な関係が築けるようにと、細工を施したトパーズを身につけていました。
もしあなたが自分を変えたいと思っているところなら、トパーズが最高のパートナーになるとクリスタルヒーラーは言うでしょう。宇宙の力を信じるということをしっかりと教えてくれるので、不思議な引き寄せの法則が認識でき、それを操る能力を高めてくれるでしょう。 トパーズは、かつては危険から身を守ってくれると信じられていましたが、現在では自信を強め、自分の選択に従う勇気を与えることで正しい決断ができるようになり、ひいては夢の実現につながるとするクリスタルヒーラーもいます。 トパーズを置いて瞑想すると、眠っている才能が呼び起こされ、創造的なエネルギーが開花するとも言われています。
母岩からも砂鉱床からも採掘されるトパーズは、独自の結晶構造により、硬く高密度になっています。このため純度の高いカラーレスのトパーズは、ダイヤモンドに間違えられることがあります。ポルトガル王家の王冠に輝く1,680カラットもある巨大なブラガンザの石は、元々はダイヤモンドだと考えられていましたが、実際は美しく透明なトパーズでした。 水和性珪酸アルミニウムであるトパーズは、通 常、花崗岩質ペグマタイトやクォーツの鉱脈中に形成されます。
有名なスカイブルートパーズの他、より深い色合いのスイスブルートパーズやロンドンブルートパーズもだんだん人気が出てきています。
火のようで氷のようでもあるグレイシアトパーズ™ は、氷河の氷の純潔で透明な白さに、火のような明るさとダイヤモンドを思わせる輝きが融合しています。ロシアの荒涼とした酷寒の地から採られるグレイシアトパーズ™は、ジェムスTVだけでしか見られない美しく新しいジェムストーンです。ロシア産アレキサンドライトやシベリア産エメラルドと同じ地域から採られるグレイシアトパーズ™は、ロシアのジェムストーンの品質を示す新たな証拠となりました。間違いなく純度の高いトパーズといえるグレイシアトパーズ™は、カッティングしてファセット面を見せるだけで、その秘められた美しさを引き出すことができます。グレイシアトパーズ™は、地球上でたった一ヶ所、ロシアのウラル山脈中の有名なムルジンカ鉱山(オスチャークのムルジン王子に由来)からしか採掘されません。百年以上にわたって、このムルジンカ鉱山は世界でも最高級のトパーズを産出し、かつてのロシアはその産地として有名でした。
しかし今日ではブラジルが有力な産地とされ、これに対してロシア産トパーズ、特にグレイシアトパーズ™に代表される純度が高く完全な状態の天然石を見つけるのは困難になっています。 採鉱者はムルジンカの花崗岩質ペグマタイトの鉱床を地表から30m掘り下げて、豊かなモクラシャ鉱脈の母岩から直接トパーズの結晶を採ろうと、注意深く作業しています。苦労して採掘したムルジンカトパーズのうち、グレイシアトパーズ™と呼べる程に純度の高いものは、わずか数パーセ ントしかありません。
ロシア帝国が最高の勢力を誇っている時代に、ロシア皇后のジュエリーを飾るために、オレンジピンクのトパーズがブラジルからやって来ました。それ以来、この色のものはインペリアルトパーズと呼ばれ、今でも特に人気のあるトパーズのひとつとなっています。興味深いことに、この伝説を否定して、インペリアルトパーズはブラジル皇帝ドン・ペドロに敬意を表してついた名前だという説もあります。
万華鏡のようにきらめく色を見せるミスティックトパーズ(ミスティックファイアトパーズ、レインボートパーズ、チタニウムトパーズ、アラスカントパーズ、カリビアントパーズとも呼ばれる)は、20世紀で最も美しく新しいジェムストーンのひとつです。1998年9月に香港で開催された宝石フェアーにはじめて登場したミスティックトパーズは、2003年にアメリカのトゥーソンで行われた宝石ショーで人気が劇的に上昇しました。ミスティックトパーズには、物理気相成長法(PVD)によるコーティング処理が施されています。最高級の天然のホワイトトパーズにトリートメントしますが、通常使用では永続性があります。この処理により石が虹色に見えますが、その色の見え方は、光源、表面、光源に対して見る角度により違います。ミスティックトパーズは、輝く天空の色、アースカラー、海のような色などをひとつのジェムストーンで見られますが、PVDにより、フラミンゴトパーズ、トワイライトトパーズ、ムーンライトトパーズ、カナリアトパーズ、キウィトパーズ、ネプチューントパーズ、ブルーパッショントパーズ、スカーレットトパーズといった新しく人気のカラーバリエーションも見られます。