アクアマリンの特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説について

アクアマリン
アクアマリン 3月の誕生石
原産地 ブラジル、マダガスカル、モザンビーク、ナミビア、ナイジェリア、タンザニア、ザンビア
パステルブルーから青緑
属性 ベリル(緑柱石)
硬度 7.50 - 8.00
屈折率 1.56 - 1.60
比重 2.68 - 2.74

透き通った海の清らかさを象徴するような、最高に美しいアクアマリンは、その素晴らしい色と驚くべき清らかさで、上質のジュエリーを求める人々の間で人気があります。その名がラテン語の「海の水」という言葉からからきているということも、当然と言えるでしょう。

世界で最も愛されている色である青は、心を落ち着かせる力があることで知られ、青の中でもアクアマリンの落ち着きのある青に勝るものはありません。3月のきらめく誕生石であるアクアマリンの色は、パステルブルーからライトグリーンまであり、その色合いは、さわやかな海の風を思い起こさせます。

> アクアマリンを使用したジュエリーを見る

伝説

古代から、アクアマリンは強い洞察力を持つジェムストーンであると考えられ、権力や知恵を象徴する彫像の目として使われました。伝説によると、そのような彫像に目を入れた人は偉大な知恵を持つようにな り、未来を見通す能力を授けられました。彫像は時には海岸線に近い戦略上重要な場所に置かれ、海の神ポセイドンの怒りを鎮め、海に出る人びとの安全な帰宅を祈るのに用いられました。 アクアマリンは長い間、海の力を集める力があると考えられてきました。アクアマリンで作ったお守りを身につけた船乗りの魂には、誰にも負けることのない勇気が備わると信じられました。そのようなお守りは、外洋に出ると持ち主のそばを離れず、嵐の時にはポセイドンの怒りをなだめるために船の外に放り出されました。興味深いことに、タイにも同様の信仰があり、アクアマリンが船酔いを防ぎ、溺れないようにしてくれると信じられています。海との関連から、アクアマリンは浄化や清めのジェムストーンとされ、心を洗い流し、自己表現を促すと思われました。心を落ち着かせる効果から、瞑想をする人のあいだで人気があり、不安や恐怖心を消し去ると考えられています。

アクアマリンについて

アクアマリンの色は、わずかな量の鉄分からなります。アクアマリンは、エメラルド、レッドエメラルド(ビクスバイト)、ゴシェナイト(無色)、ヘリオドール(黄色)、モルガナイト(ピンク)などと同じベリル(緑柱石)の仲間です。色の違いは、ベリルの結晶に含まれる鉄分の密度と場所によります。透明度が高いことで知られ、色合いが濃いほどインクルージョン(内包物)が多く認められます。 この何十年もの間、アクアマリンの主な生産地はブラジルでした。有名なマランバイア地方は、世界でも有数の上質なアクアマリンの産地です。しかし最近になり、ナイジェリアやモザンビーク、ザンビア、マダガスカルといったアフリカの国々が、ブラジル産と同じくらい美しいアクアマリンを、ブラジルに匹敵するほどの量で生産しています。アクアマリンのそれぞれの色合いには、ひとつずつ名前がつけられています。「サンタマリア」はブラジルのサンタ・マリア・デ・イタビラ鉱山で見つかった深い青色のアクアマリンです。1991年以来、非常によく似た物がアフリカ、特にモザンビークの鉱山で発見され、「サンタマリア・アクアマリン」と呼ばれています。ブラジル産にはもうひとつ、深い青色の美しいアクアマリン、「エスピリトサント」があり、ブラジルのエスピリト・サント州で産出されています。「マルタ・ローシャ・アクアマリン」は、1954年初代ミス・ブラジルに選ばれた美女の名前にちなんで名付けられました。

ポルトガルの植民地であった時代から宝石産出国として知られてきたモザンビークは、主にその高品質のアクアマリンによって、世界の宝石業界での存在感をますます強めています。鉱業の発展において重要な要素となったのは、モザンビーク政府の貧困撲滅政策で、国家レベルで探鉱プロジェクトを行う推進力となっています。