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エメラルドの特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説について

ザンビア産 エメラルド
エメラルド 5月の誕生石
原産地 ブラジル、コロンビア、パキスタン、シベリア、ザンビア、ジンバブエ
属性 ベリル
硬度 7.50 - 8.00
屈折率 1.56 - 1.60
比重 2.67 - 2.78

4千年以上にわたって、エメラルドの深い「緑の火」は、永遠の春と不死の象徴として大切にされてきました。

神話と逸話に包まれた5月の誕生石は、ただの美しいジェムストーンではなく、伝説を生み出し、世界の歴史を形づくってきた富と権力の装飾品でもあったのです。エジプトや、ローマ、アステカの人びと、ヨーロッパの王族、そして今日でも世界中の宝石通に尊ばれているエメラルドは、ほかのどんなジェムストーンよりも、わたしたちの想像力に永遠の火を灯してくれます。

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伝説

春は成長と若返りの季節です。5月の誕生石エメラルドの濃い緑色ほど、この季節にふさわしいものはないでしょう。エメラルドは多くの文化において、人間の成長のシンボルとみなされています。かつては魂をなだめ、知恵を鋭くする力があると考えられました。エメラルドを身につけると、知恵と成長と忍耐力が得られると信じられています。どれも愛情を長続きさせるために必要なものであるということは、すべての夫婦が同意してくれるでしょう。エメラルドを贈ることが愛と献身を意味するのも、理解できます。背信行為があるとエメラルドは色を変えるとまで言う人もいます。長い間、エメラルドには癒しの力があると考えられてきました。今日ではエメラルドがすべての医学的・心理学的な問題を解決してくれないことは分かっていますが、目を安め、健康を取り戻すためにエメラルドを使う人はまだたくさんいます。事実、緑は昔から心を落ち着かせる色とされました。劇場やテレビ局のスタジオにある「グリーン・ルーム」が、スタジオやステージのライトで緊張し眼精疲労になった出演者をリラックスさせる場所であるのも偶然でしょうか。

エメラルドはまさに古代からある宝石で、すでに紀元前4000年にはバビロニアの人々がエメラルドの売買をしていたらしいということが考古学的に証明されています。エジプトのエメラルドの歴史は4000年以上さかのぼります。エジプト東部の砂漠地帯で、古代の鉱夫たちは極度の暑さ、サソリ、蛇などに立ち向かい、「緑の火」を探し求めました。興味深いこと に、ギリシャの鉱夫もまた、アレキサンダー大王の命令でエジプトの砂漠でエメラルドを掘ったそうです。古代エジプトの鉱床は、1818年にフランスの探検家ケローによって再発見されました。エジプト政府の協力のもとに鉱床を発見したケローは、エジプトの王や女王がこの土地を統治しなくなってからも、エメラルドは掘り続けられていたのだろうと記しています。

エジプト人はエメラルドに永遠の若さを意味する葉の模様を彫り、死者とともに埋葬したことで知られます。 エメラルドはクレオパトラが愛した宝石だと言われます。エメラルドのジュエリーをたくさん身につけ、エジプトを訪れる要人には自分の似顔絵を彫った大きなエメラルドを贈りました。エジプトのエメラルドは、クレオパトラが生まれるおよそ2000年前に採掘が始まりました。在位中、クレオパトラはエメラルドの鉱床も、世界最古のペリドットの産地である霧深い無人島ザバルガット(英名セント・ジョーンズ島)も、すべて自分のものであると主張したといわれています。ザバルガット産のペリドットは、ニッケルを多く含むため、独特のエメラルドのような色をしています。クレオパトラの「エメラルド」の多くがのちにペリドットと判明したのも、そのためかも知れません。

古代ローマ人は、エメラルドを豊穣と再生に関連づけ、愛と美の女神であるヴィーナスに捧げました。ローマの博物学者である大プリニウスはエメラルドについて「これより深い緑はなし」と述べ、ローマ皇帝ネロがエメラルドのメガネで剣闘士の戦いを観戦したと記録しています。しかし、今日の宝石学者によると、古代エジプトのエメラルドの結晶は、そのような道具を作るのに必要な大きさと透明度がなかったため、真実味は薄いということです。現代の歴史学者は、使われたのはおそらくファイア・ベリル™だったであろうと考えています。エメラルドにまつわる伝説と逸話といえば、アメリカ大陸征服に赴いたコンキスタドールたちの悪名高い物語に触れないわけにはいかないでしょう。1519年、エルナン・コルテスはアステカ帝国に侵攻、また1526年、フランシスコ・ピサロはインカ帝国の侵略を開始しました。コルテスがアステカの地にスペインの旗を立てたとき、90メートル以上も離れたところから見えるほど巨大なピラミッド型のエメラルドを敗れた皇帝モクテスマから奪い取ったということです。

エメラルドについて

エメラルドの緑色は、ジェムストーンの王国の中でも比類のないものです。その美しい色は、希少性ともあいまって、エメラルドを世界で最も価値のあるジェムストーンのひとつにしています。興味深いことに、エメラルドの名はギリシャ語で「緑の宝石」を意味する「スマラグドス」からきています。 エメラルドはベリルの一種の鉱物です。ごく微量のクロミウム、バナジウム、そして鉄分が、エメラルドの有名な「緑の火」を作っているのです。この緑色の結晶は変成岩の中でゆっくりと成長します。母岩の中では成長の範囲が限られるので、大きなエメラルドは珍しく、高価です。他のベリルとは異なり、エメラルドにはインクルージョン(内包物)や小さなひびがあることが珍しくありません。このような内包物やひびは、形が葉に似ていることからフランス語で「庭」という意味の「ジャルダン」と呼ばれます。ジャルダンは、ジェムストーンによっては欠点とみなされることもありますが、エメラルドに関しては、個性の一部と考えられ、天然のジェムストーンであることの証明とされることもあります。エメラルドは比較的硬く耐久性もありますが、大きな衝撃は禁物です。中にジャルダンがあるため に、壊れやすくなっているからです。有名な「エメラルド・カット」は、カッティングの際に受ける圧力からこのジェムストーンを守るために考案されたものです。透明なエメラルドはファセット・カットを施され、ジュエリーに使われますが、不透明なものはカボション・カットやビーズの形に仕上げられます。トラピチェ エメラルドもカボション・カットを施され、洗練されたジュエリーになります。エメラルドのうちごく少数には、スター効果の出るアステリズムや、シャトヤンシーが見られます。このようなものもカボション・カットされます。エメラルドを買う際に最も重要なことは、何よりも色です。透明度とカットの質は二の次です。しか し、輝度(カッティングと透明度に左右されることが多い)もまた重要です。

昔から、エメラルドは色が深ければ深いほど価値があるとされてきました。色の薄いエメラルドはグリーンベリルと呼ばれることもあります。 産地によってエメラルドの外見にも少しずつ違いがあるので、主な産地と種類を以下に挙げます。

コロンビア産エメラルド

コロンビア産 エメラルド

鮮やかな緑色で知られるコロンビア産のエメラルドは、ひときわ優れた質を誇っています。伝統的にも評判からも、コロンビアは現在、最高のエメラルド産地と言えるでしょう。コロンビアには歴史的に重要なエメラルドの産地が3ヶ所あり、それぞれ多くの鉱山を抱えています。ムーソ、コスクエス、チボールの3つです。

ムーソ鉱山

名高いムーソ鉱山はボゴタの北161キロメートルのところにあります。ムーソ産エメラルドの結晶は、コスクエス産やチボール産にくらべて彩度があるのが特徴です。世界でも最高のエメラルド鉱山に数えられています。「トラピチェエメラルド」はコロンビアのムーソ鉱山地区にしか産出されない非常に希少価値の高く、珍しく、評判の高いエメラルドです。特徴は、ジェムストーンの中央から発する六角形の星の形の光です。この光はアステリズム(星状光彩)のようにも見えますが、アステリズムは小さな平板結晶が光を反射して起こるのに対して、たまたま星の形に結晶した黒い炭素質の不純物が反射して起こるものなのです。

コスクエス鉱山

コスクエス産エメラルドの結晶には幅広い種類の色が見られる傾向がありますが、残念ながらムーソ産のものに比べるとインクルージョン(内包物)が多いのも特徴です。

チボール鉱山

チボール産エメラルドは、その青っぽい色調で知られ、コスクエスやムーソのエメラルドに比べてインクルージョンが少なく色が明るいのが特徴です。チボール地区は3つの産地の中で一番小規模で、隣同士であるムーソとコスクエスからは離れています。

ブラジル産エメラルド

コロンビア産エメラルドが鮮やかな緑色で知られているのに対して、ブラジル産のエメラルドは明るい緑から申し分のない緑、そしてやや濃い青緑まで、様々な色を持つことで知られます。ブラジルで最初にエメラルドが発見されたのはおよそ500年前、ポルトガル人が来てからのことです。しかし、商業的に価値のある最初のサンプルが見つかったのは1963年になってからで、ブラジル北部バイーア州にあるパライーゾ・ド・ノルチという町の近くでした。それにより、ようやくブラジルには本物の「緑の火」は存在しないと言う意見が払拭されました。

パキスタン産エメラルド

標高の高い場所にあるエメラルド鉱床では、非常に厳しい気象条件により採掘ができませんが、比較的低いところにあるスワート峡谷にグジャール・キリ鉱山と歴史的にも有名なミンゴラ鉱山があります(ミンゴラ産エメラルドを使った古代ローマのイヤリングが発見されています)。過酷な天候のため、冬季は操業ができ ず、手作業による産出量は限られています。パキスタン政府は1960年にヒマラヤ山系で見つかった比較的新しいエメラルド鉱床での採掘を、厳しく制限しています。

シベリア産エメラルド

シベリア産 エメラルド

シベリア産エメラルドは、その息を飲むような透明度と緑のファイア、そして深緑の色合いで、長く尊ばれてきました。記録によると、ロシア産エメラルドが発見されたのは1830年。ロシアの農民マキシム・ステファノビッチ・コシェフニコフが、シベリアのウラル山脈にあるエカテリンブルグ近くのトコバヤ川のほとりで、嵐で倒れた木の根元にあるのを見つけたということです。ところが、16世紀終わりにスペイン人が有名なコロンビア・エメラルドを発見するかなり前から、ロシアはエメラルドを産出していたという根強い噂があるのです。大プリニウスが著書『博物誌』で取り上げているスキタイのエメラルドはウラル産のものだという言い伝えまであります。

19世紀に有名になったロシア産エメラルドの最大の産地はマリンスキー(聖マリア)鉱山で、1833年にマリシェボ村の近くで発見されました。この鉱床は第一次世界大戦後に国有化され、マリシェボが安全保障地域になるとエメラルドの採掘は中止されました。ロシア産エメラルドは、ほぼ完全に消えてしまったのです。ところが、ありがたいことに、現在では生産も再開され、GSTVのお客さまにも素晴らしい商品をご紹介できるようになりました。ロシア産エメラルドは大きいベリリウム鉱床から採掘されていますが、世界でも有数の緑色の濃いエメラルドの鉱山です。ファセットカットに適した結晶は掘り出した原石の0.5パーセントにも満たない量にすぎません。その結果、ロシア産エメラルドは、真のエメラルド通にとっては「何が何でも手に入れたい」ジェムストーンとなっています。

ザンビア産エメラルド

ザンビア産のエメラルドは高い品質を誇っています。ザンビアには世界で2番目に大きなエメラルド鉱床がありますが、開発は進んでおらず、採掘はザンビアの最北に近いカゲム、キトウェ、ミク、ムフリラなどで昔ながらの手法で行われているだけです。ザンビア産エメラルドの採掘は手作業で行われるため、産出量は少なく、それだけ希少価値が高くなっています。ザンビア産エメラルドは、ザンビアの鉱夫たちが「パイダス」(風化していない場合)や「チクンドゥラ」(風化している場合)と呼ぶタルク・マグネタイト片岩から採鉱されます。そして大きな結晶の存在を教えてくれる小さなエメラルドの結晶を「ウブルンガ」と呼ぶのです。