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ルビーの特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説について

ミャンマー産 ルビー
ルビー 7月の誕生石
原産地 インド、ケニヤ、マダガスカル、モザンビーク、スリランカ、タンザニア、タイ、ベトナム
属性 コランダム
硬度 9.00
屈折率 1.76 - 1.78
比重 3.97 - 4.05

ルビーの美しさ、希少性、古くからの神秘性については疑う余地がありません。ルビーはラテン語で赤を意味する「ルフス」という言葉がその名の由来です。その美しさ、希少性、神秘に包まれた歴史には非の打ち所がありません。ルビーは7月の誕生石であり、牡羊座のジェムストーンでもあります。また、40年目の結婚記念日「ルビー婚式」に贈る宝石としても知られています。

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伝説

タンザニア産 ルビー
マダガスカル産 ルビー
ベトナム産 スタールビー
ミャンマー産 ルビー
マダガスカル産 ルビー

ルビーの神秘の歴史とその美しさは、きわめて貴重なこのジェムストーンにまつわる伝説や伝承と同様に華やかです。

ルビーの採鉱に関する最も古い記録は2,500年以上前までさかのぼり、「インド洋の宝石箱」スリランカで、"rathu kata(ラトゥ・カタ)" と呼ばれています。スリランカ産のルビーが西洋のジュエリーに登場したのは、エトルリア(紀元前600〜275年)が最初で、さらに紀元前480年頃からはギリシャ人とローマ人が使っていました。この千年間は、最も評価の高いルビーはミャンマー(旧ビルマ)産のものです。

古くから好まれ、多くの人々がこの深い赤色をしたジェムストーンに隠れたパワーが秘められていると信じていました。燃えるような深紅の色で、多くの文化圏で情熱、愛、ロマンスを連想させました。また知 識、健康を与え、賭け事の運を良くするとも考えられていたそうです。東洋では、ルビーは「太陽の宝石」だと信じられていました。 サンスクリットの文書によると、古代インド人はルビーの色に魅せられて、「宝石の王」という意味の「Ratnaraj(ラトナラジュ)」と呼んでいました。古代インド人はルビーの色は、その石の中にある消えない火によるものであり、これによって身につけた人は長生きができ、水を沸かすことさえできると考えられていました。 サンスクリットの文書と同じく、聖書でもルビー(当時は赤いジェムストーンはすべてまとめてカーバンクルと呼ばれていました)は、最も貴重なジェムストーンとされていました。欽定訳聖書には、ルビー(およびカーバンクル)は次のように何度も登場しています。

出エジプト記 28:17
それ(法衣の胸当て)には宝石をつけなければならない。4列の宝石で、第1列目はサージウス、トパーズ、カーバンクル。これらが第1列目だ。

出エジプト記 39:10
そして彼らは4列の宝石をつけた。第1列目はサージウス、トパーズ、カーバンクル。これが第1列目だ。

エゼキエル書 28:13
汝は神の庭、エデンにいた。サージウス、トパーズ、ダイヤモンド、ベリル、オニキス、ジャスパー、サファイア、エメラルド、カーバンクル、ゴールドといったあらゆる宝石が被っていた。タンバリンと笛は汝が造られた日に用意された。

イザヤ 54:12
そして私は汝に瑪瑙の窓を造り、カーバンクルの門を造 り、すべての境界を美しい宝石で造ろう。

ヨブ記 28:18
サンゴや真珠はもちろん、知の値はルビーよりも高い。

箴言 3:15
彼女はルビーよりも貴い。汝が望むものはすべ て、それとは比較にならない。

箴言 8:11
知恵はルビーに勝る。望まれる何事もこれとは比べられない。 箴言 20:15 金、そしてたくさんのルビーがある。だが小さな知識でも宝石より貴重だ。

哀歌 4:7
そのナジル人たちは、雪よりも清く、乳よりも白く、体内の血はルビーよりも赤く、サファイアのように輝いていた。

興味深いことに、旧約聖書に出てくる「ルビー」 は、実際にはスピネルやガーネットでした。化学的検査のレベルが高くなった18世紀までは、赤いジェムストーンのほとんどがルビーと呼ばれていました。ヨーロッパ諸国の戴冠用宝玉に使われている有名なルビーの多くが、実はスピネルやガーネットであったことが分かっています。たとえば、大英帝国王冠の中央に堂々と鎮座するブラックプリンスルビーは、実は赤いスピネルだったのです。 古代セイロン(現スリランカ)の伝説では、羅刹王ラーヴァナの破滅と関係があるとされています。彼の死後、その血がルビーに流れ、深い赤色になったとされています。

2,000年以上にもわたって、スリランカは世界中に上質なスタールビーを供給してきました。実は、スリランカはこのジェムストーンの原産地と言えるでしょう。古代のシンハラ族は、スタールビーが身に着けた人を魔法から守ってくれると信じていました。護符として強力なので、もともとの持ち主がジェムストーンを他の誰かに譲っても、守護の力を受けつづけると考えられていました。ヨーロッパでは、スタールビーは「3つの剣」と呼ばれることがあり、邪悪を追い払い、幸運を運び、良き伴侶を見つけることができると言われていました。

ネイティブ・アメリカンは、美しいルビーを奉納すると、すばらしい首長に恵まれると信じていました。 ルビーの血のような色が、身につけている人を怪我から守ると信じている文化もありました。たとえば古代ビルマの戦士たちは、ルビーを皮膚の下に入れておくと不思議な力が生まれ、戦いで敗れることがないと信じていました。ルビーはかつてビルマ(現ミャンマー)では「母なる大地の心臓から落ちた血のしずく」として知られ、病気や不幸から守ってくれる護符として身につけられていました。

エドワード・ギュベリン博士は著書『ビルマ、仏塔の地』でビルマ(現ミャンマー)の有名なルビーの伝説を採録しています。

「ある日、谷の王、大きい年老いたワシが、自分の王国の上を旋回しながら獲物を探していました。青く輝く天空を円を広げるように飛び回っていると、谷底に鮮血の色をした、新鮮な肉を一切れ見つけました。肉は世界中を飛び回ってきた老ワシが見たこともないほど、魅力的に見えたのでした。これこそは自分の求めていた尊い食べ物だとワシは言い、狙った獲物目掛けて急降下していきました。ところがそれまでどんな厚いけものの皮も突き刺してきた鋭く力強い鉤爪が、生きた心臓の色をした、餌になるはずだったこれにはなす術もなかったのです。ワシは攻撃を続けました――谷の王であるワシは、勝つことが当たり前になっていたからです。けれども無駄でした。ワシは寄る年波に力が衰えたのかと思いはじめ、もう一度考えようと空へ飛び上がりました。また、力を試そうと他の獲物を探しましたが、力が衰えていないのを確かめるとその獲物はぞんざいに放っておき、求める標的への攻撃を再開しました。そしてやっと、ワシにもわかりました。これは肉などではなく、炎と母なる大地の血から生み出された、聖なる石だったのです。老いた賢い鳥たちの王は、石をうやうやしく掴むと、一番高い山の頂上へと運んでいきました――地上のあらゆる生き物の手の届かないところへ。ワシが貴石を見つけた谷の名をモゴクといい、この石は世界で最初のルビーでした。」

有名な探検家マルコ・ポーロによると、モンゴル皇帝で中国元朝の始祖であるフビライ・ハーンは、13世紀に街と交換に人の指の大きさがあるルビーを手に入れたそうです。また、伝説によると巨大なルビーが中国皇帝の宮殿の一室をすっかり照らしていたことがあったといいます。 中世では、ルビーには予言する力があると考えられていました。色が深くなると、身につけている人に災いが起こるとされていました。 19世紀初頭のアメリカのエッセイスト、詩人で超絶主義の主導者でもあるラルフ・ワルド・エマーソンは、ルビーについて次のような詩を書いています。

「彼らは鉱山からわたしのところへルビーを持ってきて、太陽へとかざした/わたしは言った『これはエデンの酒樽のワインが凍った粒だ』 わたしはもう一度眺めた――友の心臓だ、未知の友の心臓だと思った/近しい命を暖めるべき血潮が、輝く石の中に閉じ込められている。しかし赤い雪を溶かす、魔法をかけられた氷を割る、愛の緋色の潮を流れさせる炎、そんな太陽はいつになったら昇るのだろうか?」

ルビーについて

「アロクロマティック(他色性)」のジェムストーンであるルビーの色は、微量元素によるものです。色を除くと、ルビーはサファイアとまったく同じで、コランダムという鉱物でできています。酸化アルミニウムの結晶であるコランダムは、古代のタミール語、ヒンディー語、サンスクリットでそれぞれルビーとサファイアを表す「kurundam」、「kurund」、「kuruvinda」という語が名前の由来になっています。

実はルビーはダイヤモンドより希少性がありま す。この60年間で、ダイヤモンドの新しい鉱床が発見されなかったのは1ヶ月もありません。それとは対照的に、ルビーは世界中でわずかな鉱山からしか採掘されません。 そしてルビーはダイヤモンドよりも高価です。ニューヨークのサザビーズで1998年10月に売れた16カラットのルビーには、驚くことに363万ドルの値がついたのです。ルビーは世界で最も高価なジェムストーンのひとつですが、ジェムストーンの例に漏れず、品質によって価格が決まります。 ダイヤモンドの次に硬いルビーは、割れや破損がほとんど生じない、特に丈夫なジェムストーンのひとつです。そのため、ルビーはさまざまな形や大きさにカットされ、どんな種類のジュエリーにも最適です。 色はルビーの価値を決める一番の要素で す。カッティングと大きさも重要で(2カラット以上の上質なルビーは珍しい)、その次には透明度で す。これはなぜでしょうか? クロムによって発色するルビーは、何百万年もかけて地中深くで形成されます。他の影響を受けずに結晶化することはめったになく、多くの小さな不純物(インクルージョン、内包物)はルビーの構造上の特徴となっています。個々の石と地球との自然の関係を記したインクルージョンは、欠点というわけでなく、天然であることを示す魅力的な証明書になっているのです。クラリティーの点では、ルビーはサファイアより透明度が低くなる傾向にあります。

色の好みは個人によりますが、最上のルビーはその発光性により、日光の下でも深く、電光のような赤色をしています。理想的なルビーは淡すぎも暗すぎもしない、濃く、豊かな深紅色です。しかし、ルビーにはさまざまな色や大きさがあるので、結局は自分自身の個人的好みを何よりも優先すべきです。人の好みはさまざまで美しさも見る人次第ですし、ご予算によっても変わってくるのをどうかお忘れなく。

通常「シルク」と呼ばれる極微のルチルインクルージョンは、ルビーの標準的な特徴です。微量の「シルク」が均質にあると、柔らかな光と輝きが均等に見られ、ルビーの美しさと価値を引き立てます。 アステリズム、または「星彩」は、反射の効果でジェムストーンの表面に2条以上の条線が見えます。この珍しい現象はルビーとサファイアの両方で見られます。コランダムに見られるアステリズムは、多数の離溶した針状のインクルージョン(シルク)からの反射によるもので、ほとんどの種類ではこのシルクはルチルでできています。 ミャンマーは世界でも最高品質のルビーを産出しつづけています。ルビーの原産地として最も可能性が高いのはスリランカ(セイロン)ですが、上質なものの産地としてはミャンマー北部のモゴク採石地区があります。そういうわけで、ビルマ(現ミャンマー)の王には通り名として「ルビーの王」と呼ばれた人もいました。

かつては「ピジョン・ブラッド」が珍しく貴重なミャンマー産ルビーの色を形容するのに使われていましたが、今ではほとんど使われなくなっています。ミャンマー産ルビーはミャンマー中北部のモゴク渓谷産と、ミャンマー北東部のモン・シュー産があります。(この地名は「モン・シュー」または「マイン・シュー」と発音されます。)

モン・シューはモゴクから220キロ南東の、ナム・パン川とサルウィーン川の間にあります。外国人は立ち入り禁止の区域で、道が悪路なため一番近いタウンジーの町(シャン州の州都)からでも14時間近くかかってしまいます。ミャンマーのシャン州の多くの地域で典型的に見られるように、モン・シューの住民には谷に住むシャン族と、山中に暮らす山地の部族(モン・シューではパラウン族)がいます。パラウン族はルビーが発見される前は茶を栽培していました。モゴクでのルビー採鉱が6世紀まで遡るのに対して、モン・シューでルビーが発見されたのは1991年のことでした。モゴクでルビー採鉱夫をしていた地元住民が、ナム・ンガの小川に水浴びに行ったところ、足の指のあいだや川岸の小石の中に赤いジェムストーンを見つけたのです。こうして、ミャンマーの近年のルビー・ラッシュが始まり、町の人口はおよそ8千人からピーク時で3万人以上と、一夜にして4倍にも膨れあがりました。これは1993年以降徐々に減っていきましたが、高温トリートメントの出現以来、モン・シューはミャンマー産ルビーのますます重要な産地となっています。ジェムストーンのトリートメントについて詳しくは、このガイドのトリートメントについての項目をご覧ください。

ミャンマーでのルビーの採掘は、当初沖積鉱床だけに限られていましたが、いまでは周辺の山地の大理石の母岩も採掘するようになりました。数百万年もの風化を経て、ルビーは母岩から離れ、山から谷底へ運ばれ、河川の底に沈んでいきました。こうした古代からの川に堆積した砂利(ミャンマーでは「ビョン」と呼ばれています)から、ジェムストーンの大部分が回収されるのです。

マダガスカル産ルビーのほとんどは、足を踏み込めないような密林の奥深く、2004年7月に見つかった比較的新しい鉱床から採鉱されています。鉱区モラマンガに近いルビー鉱山にたどり着くには、ヘリコプターを使うか、マダガスカルの町アンディラメナから丸一日がかりで(11時間)、山中の熱帯雨林の密林のぬかるんだ道を歩く過酷な行程を進まなくてはなりません。マダガスカルのルビー鉱床には、ほかにヴァトマンドリーがあります。

マダガスカル以外にも、ルビーはインド、ケニア、モザンビーク、スリランカ、タンザニア、タジキスタン、ベトナム、そしてもちろんタイからも発見されています。しかし、タイの鉱床は枯渇してしまいました。それでもカンボジアとの国境地帯、パイリンとサムロットの二つの町の付近で、小規模な生産がまだ続いています。

世界で生産されるルビーのほとんどがタイを経由して流通しているので、当社のジェムストーンバイヤーはいち早く最高品質の品を選ぶことができます。