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サファイアの特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説について

マダガスカル産 サファイア
スターサファイア
サファイア 9月の誕生石
原産地 オーストラリア、カンボジア、中国、ケニヤ、マダガスカル、ナイジェリア、スリランカ、タンザニア、タイ、ベトナム
多種
属性 コランダム
硬度 9.00
屈折率 1.76 - 1.78
比重 3.95 - 4.03

サファイアは、ラテン語で青を意味する「サフィルス」という語がその名の由来で、一日のうちのいろいろな空の色をしていることから「天の宝石」、「空の宝石」と呼ばれることもあります。

頭に何の言葉もつかないサファイアは通常、ブルーサファイアのみを指します。他の色のサファイアは頭に色の名前がつき、総称で「ファンシーサファイア」と呼ばれています。

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伝説

ブルーは男女ともに人気の色で、心理学的には思いやり、平穏、忠誠の色とされています。 伝説によると、サファイアを最初に身につけたの は、ゼウスが敵対していたプロメテウスでした。プロメテウスは人間のために天から火を盗んだカウカス山で、サファイアの石を採ったといいます。

古代ペルシア人は、サファイアは地球を支える台座のかけらであり、その反射で空が青く見えると信じていました。 サファイアは、聖書ではモーゼに与えられた12ある「火の石」のひとつであると述べられており(エゼキエル書28:13-16)、アーロンの胸当てにはめ込ま れたとされています(出エジプト記28:15-30)。ま た、エルサレムの城壁の土台に飾られた12の宝石のひとつであり(ヨハネの黙示録21:19)、キリストの十二使徒、聖パウロのシンボルで もあります。 純潔の護り手であるサファイアは、真実、誠実、忠誠のシンボルで、身につけていると平和、喜び、英知を授かると考えられています。古代のシンハラ族はサファイアの中には知恵の力が含まれていて、サファイアを身につけた人が困難に直面したときに、このジェムストーンのパワーが正しい解決策を見つけてくれると信じていました。

インドでは、サファイアを水に浸すと秘薬になり、サソリやヘビのかみ傷に効くと信じられていまし た。また魔よけのペンダントとしてつければ、悪霊から守ってくれるとされていました。 ビルマ(現ミャンマー)に伝わる次の伝説は、サファイアと忠誠心との関係をよく表しています。

太古の昔、黄金の髪とサファイア・ブルーの瞳を持ったツン・キャン・クセという女神がラオツン寺院に穏やかに祀られていました。寺院の高僧ムンハは、緑の目をした愛猫のシンを連れて、毎日この黄金の女神に祈りを捧げていました。ある日寺院が凶悪な集団に襲われました。ムンハが床に投げ飛ばされ、シンは飼い主を守ろうと彼の胸元からその強盗に激しく飛びかかりました。悪者らは恐怖で叫びながら逃げて、戻りませんでした。そしてその勇気をたたえ、黄金の女神はシンに自分のサファイア色の目を与えまし た。それからもシンと同種のネコが寺院を守ったのです。

この寺院は現在もあり、美しい青い目をしたシャムネコ(通常はこの種類は緑の目をしている)が飼われていま す。何百年もの間、ブルーサファイアは婚約あるいは結婚指輪として人気がありました。

サファイアについて

最近のパパラチャやピンクサファイアの人気は別として、サファイアの中で最も好まれているのは伝統的にブルーサファイアです。パステルブルーから濃いダークブルーまであらゆる色があります。サファイアはルビー(赤いコランダム)と、色という重要な要素以外は同じです。サファイアは「アロクロマティック(他色性)」のジェムストーンで、その色は、鉄やチタンといった微量元素によって決まります。 酸化アルミニウムの結晶であるコランダムの名前は、タミル語、ヒンディー語、サンスクリット語でルビーやサファイアを指す「kurundam」、「kurund」、「kuruvinda」が由来だと言われています。

色のあるジェムストーンを購入する際には好みが大きく関係しますが、ブルーの色合いの中でも中間に位置する色のサファイアが昔から一番好まれています。 サファイアはダイヤモンドに次いで二番目に硬いジェムストーンです。コランダムは主に砂鉱床から、そしてまれにですが、地表のすぐ下の母岩鉱床から採鉱されます。 アステリズム、すなわち「星彩」は反射の効果で、ジェムストーンの表面に2条以上の条線が見えます。この珍しい現象はルビーとサファイアの両方で見られます。コランダムに見られるアステリズムは、多数の離溶した針状のインクルージョン(シルク)からの反射によるもので、ほとんどの種類ではこのシルクはルチルでできています。

サファイアは産地によってわずかですが見た目が違います。主な産地と種類には次のようなものがあります。

オーストラリア産サファイア

オーストラリア産 サファイア

世界でも最大級のサファイア鉱床の一部は焦熱の国土オーストラリアにあります。最高品質のオーストラリア産サファイアはカシミール、ビルマ(現ミャンマー)、セイロン、マダガスカルといった他の産地の最高級品と比べものになりませんが、それぞれに独特の魅力があります。サファイアは100年以上もオーストラリアで採掘されています。オーストラリア産サファイアの大部分は三つの地域から産出されています。クイーンズランド中央部のアナキー地区、クイーンズランド北部のラバプレイン、ニューサウスウェールズ北東部インベレル周辺のニューイングランド地区の三ヶ所です。

1980年代には、オーストラリアのサファイア産出量は全世界のおよそ70%を占め、生産量は減少していますが、国際市場におけるオーストラリア産サファイアは相変わらず高い人気を保っています。

オーストラリアでサファイアが採掘される地域は、タイ、カンボジア、マダガスカルの一部と地質条件がよく似ているので、石の性質もよく似ています。

スリランカ産サファイア

ジェムストーンの産地として有名なセイロン島(1972年以降スリランカと改名)には、サファイア(スリランカでは「ニルカタ」として知られています)の採掘に関して最も古い記録が残っています。古代からよく知られた良質のサファイア産地であり、ソロモン王はシバの女王にスリランカ産サファイアで求婚したと伝えられています。スリランカ産サファイアが西洋のジュエリーに登場したのは、エトルリア(紀元前600〜275年)が最初で、さらに紀元前480年頃からはギリシャ人とローマ人が使っていました。

スリランカでは、サファイアの採鉱はエラヘラとラトナプラ(文字通り「宝石の街」という意味)の、茶樹が一面に植えられた斜面の下で発見された、ジェムストーンを多く含む堆積砂利層で行なわれています。2500年前まで遡りますが、ラトナプラにはサファイア採鉱の最古の記録が残っています。スリランカの首都コロンボから南東へおよそ100キロメートルの位置にあるラトナプラはスリランカで発見された最も重要なジェムストーンの堆積層です。ここではサファイアは砂利と砂の層、河床、湿地、野原、あるいは丘のふもとに堆積した地層に埋まっているのが発見されます。沖積鉱床へは通常20〜30メートルの立坑で到達し、ジェムストーンを含む堆積砂利層は苦労して手作業で採取されるのです。

ロイヤルブルー、コーンフラワーブルーの色合いで有名なスリランカ産サファイアは、最高品質と同義語であり、非常に人気の高いものです。チャールズ皇太子がダイアナ妃に婚約指輪として18カラットのすばらしいスリランカ産サファイアのリングを贈った1981年に、スリランカ産サファイアの人気は急上昇しました。

カンチャナブリサファイア(タイ)

カンチャナブリ・サファイア

静かなカンチャナブリ地方は、クワイ川にかかる橋で有名で、タイ西部のジャングルに覆われた渓谷の中にあります。カンチャナブリのボー・プロイにあるサファイア鉱山は1918年に発見され、今でも世界最高級のブルーサファイアの産地です。ボー・プロイのサファイアはアルカリ玄武岩からできた沖積鉱床から採掘されます。ボー・プロイを採鉱する時には、わずか1カラットのサファイアの結晶を得るために、50トン以上もの堆積土を掘らなければなりません。ここ10年程の間にボー・プロイからの採掘が多過ぎたため、産出量が減りつつあります。そのため希少性が増しており、これらのサファイアはジュエリー・コレクターには必須のものとなっています。 【マダガスカル産サファイア】 現在、マダガスカルでも最高級のサファイアが産出されています。この島で最初にサファイアが採掘されたのは、1990年代はじめでした。現在では世界で産出されるサファイアの約20%はマダガスカル産だと言われています。マダガスカルのサファイアのほとんどは、イラカカ、アンドラノンダンボ、アンドレバベ、ディエゴ・スアレスといった豊かな鉱床から産出されています。

ミッドナイトブルーサファイア

ミッドナイトブルーサファイア

ミッドナイトブルーサファイアは、深く豊かな色合いとすばらしい輝きがひとつのジェムストーンで楽しめます。このサファイアは深いブルーが混ざり合い、夜の空の秘密を解き明かしているかのようです。この色合いが光沢を強調し、変わらぬ人気を誇る理由のひとつになっています。マダガスカル、オーストラリア、ナイジェリア、タイ、ベトナム、中国など世界各国から採掘されるこのミッドナイトブルーサファイアは、色が大変すばらしいジェムストーンです。これをイメージするには、太陽が沈んだばかりで、遠くに星が見えはじめた砂漠の空を思い浮かべてください。これがミッドナイトブルーサファイアの色で、ジェムストーンにしては珍しく、鮮やかな紺碧色をしています。

ナイジェリア産サファイア

ナイジェリアは特に人気の高いジェムストーンの数々を世界に供給している重要な国です。ナイジェリア産サファイアは、カドゥナ州のニサマ・ジャマアで採掘されています。

パイリンサファイア(カンボジア)

パイリン・サファイア

カンボジアのパイリン(古代クメール語で「ブルーサファイア」の意味)という街には、このジェムストーンにまつわる民話が残っています。

昔、パイリン周辺の森の猟師たちが、山で隠遁生活を送るイエイ・ヤット(イエイはクメール語で「おばあちゃん」の意味)という不思議な老女に出会いました。地元の野生動物を心配した彼女は、もし猟をやめれば、神がヤット山の小川や川からもっと高価なものを授けてくれるだろうと猟師たちに話しました。猟師たちが山へ行ってみると、カワウソ(クメール語で「ペイ」)が小川で遊んで(クメール語で「レン」)いました。カワウソはこちらに泳いできて、口を開けると、口の中にジェムストーンがぎっしりつまっていたのです。

こうして、この場所とそのサファイアは「ペイ・レン」として知られるようになり、タイ語に訳されたときに「パイリン」になりました。今日でも、多くの人々が富を願ってイエイ・ヤットの聖地を拝みにやって来ます。

シャンドン産サファイア(中国)

シャンドン・サファイア

中国は歴史的にはコランダムの鉱床があるとは考えられていませんでしたが(1970年代の後半になるまで、国内での発見の報告はなかった)、中国人は紀元319年もの太古からルビーやサファイアのことを知り、他の場所から手に入れようとしていました。中国のサファイアの鉱床は国内の20以上の省に広く存在していますが、それらのほとんどは東の海岸沿いにあります。オーストラリアで採鉱されているものと同じく、そのすべてでサファイアは玄武岩中に生成されています。こうした鉱床の中で、山東(シャンドン)省のものが最も上質です。シャンドン産サファイアは、山東省昌楽県のウトゥ近郊で1980年代後半に、最初は砂鉱床で、後に玄武岩の母岩で見つかりました。ジェムストーンは二次鉱床である砂鉱床から採鉱され、一次鉱床からは鉱物標本の採取が行なわれました。一般的に中国産ブルーサファイアは深い青色ですが、チャンタブリのバン・カー・チャや、オーストラリアのサファイアのように、グリーンがかったブルーやイエローも見られます。中国産サファイアは青というより黒に近く見える、墨を流したような非常に濃い色のジェムストーンです。シャンドン産サファイアは大変美しいロイヤルブルーでありながら、ほとんどのミッドナイトブルーサファイアよりも透明度がはるかに高いのが特徴です。山東省では小さなサファイア鉱山が20以上あって、200から300人の鉱夫が採掘していると言われています。

タンザニア産サファイア

ウンバリバーサファイア

タンザニアのセレンゲッティ平原とインド洋との間を走るグレート・ノース・ロード沿いに、アフリカの心臓部への入り口、そして宝石鉱山で有名なウンバ渓谷があります。ウンバリバーサファイアは、この谷に沿って走る沖積鉱床から採取され、ジェムストーンの知識を代々伝えられてきたアルーシャやメルーの鉱夫によって、昔ながらの方法で採掘されています。

ウンバの他にも、タンザニア南部トゥンドゥル地域でも良質のサファイアが発見されています。