• 楽天会員IDで会員登録&決済が可能!
▼こだわり検索
検索

トルマリンの特性、特徴、希少性、石にまつわる伝説について

マルチカラー トルマリン
トルマリン 10月の誕生石
原産地 ブラジル、ケニヤ、マダガスカル、マラウイ、モザンビーク、ナイジェリア、スリランカ、タンザニア
多種
属性 トルマリン
硬度 7.00 - 7.50
屈折率 1.61 - 1.66
比重 2.82 - 3.32

華やかでロマンチックな歴史を持つトルマリンは、どのジェムストーンにも見られない程の豊富なカラーバリエーションを持つ独特のジェムストーンです。100色もの種類があり、世界有数の多様さを誇っています。そのため「カメレオンジェム」というニックネームがありますが、トルマリンの主要な産地であるマダガスカルには、全世界に生息するカメレオンの種類の半数以上がいることを考えると、二重にふさわしい名前と言えるでしょう。

トルマリンの名前はシンハラ語で「混ざり合った」という意味がある「トゥルマリ」に由来しており、他のジェムストーンと混同され一緒にされてしまったという歴史的ないきさつがあります。

> トルマリンを使用したジュエリーを見る

伝説

トルマリンがヨーロッパで再び登場したのは、スリランカ(かつてのセイロン)のおかげでもあります。トルマリンは15世紀にオランダの商人たちに売られ、西洋に持ち込まれました。 オランダ人はトルマリンの美しさを賞賛すると同時に、クォーツと同様に圧電性という特別な性質を持っていることをはじめて発見しました。トルマリンは熱を加えたりこすったりすると電荷を生じ、軽いものなら磁石のように引きつけるのです。 トルマリンに特に魅了された君主は、中国最後の女帝、西太后です。彼女はトルマリンを非常に好み、その十分な財力でカリフォルニア州サンディエゴのペグマタイト地区で産出されたトルマリンを1トンも買ったということです。

トルマリンについて

トルマリンの結晶は大きく、ジュエリーに使用される美しいものは大量に採掘されるわけではありません。結晶が大きいため、結晶軸に沿って長方形にカットされることが多いのです。 トルマリンの結晶が産出されるのは、花崗岩質ペグマタイトの鉱脈で、ブラジルのミナスジェライスの宝石鉱山地区、アメリカのカリフォルニア州サンディエゴ郡、そしてケニア、タンザニア、モザンビーク、マラウィ、マダガスカル、ナイジェリアといったアフリカ東部の国々で採掘されています。 トルマリンはひとつの鉱物グループです。トルマリンの中でもメジャーなものはほとんどがエルバイト(イタリアの西海岸近くにあるエルバという島で発見されてこの名がついた)という種類で す。「エルバイト」は通常はグリーントルマリンのことを指し、他の色のエルバイトは、その色に関係する個別の名前がついています。

ザンビアのルンダジ地域産の、明るい黄色のトルマリンは「カナリアトルマリン」と呼ばれています。 トルマリンの中には、ごくまれにキャッツアイ効果が見られるものがあります。シャトヤンシーとも呼ばれるこのキャッツアイ効果とは、反射によりジェムストーンの表面に一条の明るい光がさして見えることで す。 すべてのトルマリンは多色性といって、見る角度によって色が変わる性質があります。この色の変化はそれぞれの石によって違います。変化がほとんど分からないものもあれば、はっきりと分かるものもあります。それぞれの石の最高の色を見せるために、カット職人たちはファセットカットをする際に十分考慮しているのです。

グリーントルマリン

グリーントルマリン

グリーントルマリンはインクルージョンがないのが一般的で、エメラルドの魅力をすべて備えているうえ、透明度がより高いジェムストーンです。グリーントルマリンがコレクターに人気になってきたのは、この美しいジェムストーンの秘めた可能性が明らかになったここ数年のことです。クロムトルマリンは東アフリカで発見された濃いグリーンのトルマリンです。名前はクロムといいながら、ほとんどのクロムトルマリンの色はバナジウムによってトリートメントされたものです。

インディコライトトルマリン

インディコライト トルマリン

明るいものから深いものまでさまざまなブルーが見られるインディゴライトトルマリンは、希少性が高く高品質で、収集価値が高いものです。インディコライトは非常に強い多色性(角度によって違った色に見え る)があります。インディコライトは結晶軸の縦方向を見るとより暗い色に見えるため、暗い色のものでは透明度とブリリアンスが失われる場合もあることを考慮したうえでカッティングされます。ローマ人はインディコライトを動物の柄のブローチにして、それが不思議な魔力を持つと信じていたそうです。1703年にオランダ人がスリランカで見つけたインディコライトを持ち込み、ヨーロッパで再び見られるようになりまし た。インディコライトは1カラットに満たないものが多いので、大きいカラットのものは非常に希少で、トルマリン族の中でも特別だと賞賛されています。

バイカラートルマリン

20世紀はじめの宝石学の文献に記載があったものの、美しいバイカラートルマリンがジュエリーに使用されたのは1970年代になってからでした。二つの色のすばらしいハーモニーが魅力的なバイカラートルマリンは、偶然による独特の美しさを持っています。 トルマリンは化学組成が複雑なため、微細な色の変化が生じます。バイカラートルマリンは、環境の変化によって色の変化が生じたものです。色を生じる成分(鉄、マンガン、チタン、クロム、バナジウム)がそれぞれ別のタイミングで結晶に入り込んで、色の違う層を作りました。この特徴を見せるようにカットされたバイカラートルマリン は、通常はピンクとグリーンの二色のゴージャスなコントラストがひとつのジェムストーンの中にはっきりと見られます。 バイカラートルマリンは環境の変化を受けるので、他の多くのトルマリン(パライバやルベライト)と同じく、インクルージョンが見られるのが普通です。インクルージョンは欠点ではなく、そのジェムストーンと地球との自然な関係を記録した本物の証です。 バイカラートルマリンは、ウォーターメロントルマリンとは異なります。ウォーターメロントルマリンは内側のピンクを外側の緑が取り囲んでいるような結晶です。パンの塊のように断面を薄くカットさ れ、「ウォーターメロン」の効果を見せるように磨かれます。

パライバトルマリン

パライバトルマリン
パライバトルマリン

1987年8月、ブラジル人探鉱者エイトール・ジマス・バルボーザによってパライバトルマリンの産出地を発見しました。ブラジルのパライバ州の丘陵地にきっと良いジェムストーンがあると信じて7年間掘り続け、やっと最初のパライバトルマリンの結晶を掘り出したのです。

パライバトルマリンが最初に発見されたのはブラジルのパライバ州ですが、同様の色と化学組成の石は今では近くのリオ・グランデ・ド・ノルテ州でも見つかっています。アフリカで最初に発見されたのは2001年、ベニンとの国境に近いナイジェリアのオヨ州エドウコ鉱山でした。同じく2001年に、モザンビークのナンプラ県で、ユッカの根を栽培する農夫が、パライバトルマリンを発見しました。この原石は2006年まで大々的に市場に出回ることはありませんでした。

パライバトルマリンが初めてブラジルで発見されたとき、珍しく濃い「ネオンのような」あるいは「電気のような」明るい色がそれまでに知られていたどんなトルマリンとも違い、際立っていました。このジェムストーンの色は濃いエメラルドグリーンからウィンデックスブルー(洗剤のような青)、さらには深みのあるサファイアブルーまで、そしてスペクトルの順番にインディゴブルー、濃いバイオレット(良質のアメジストと同じ)、パープル、そして赤まであります。濃い色のほかに、こうしたジェムストーンの重要な特徴は、相対的に消光(エクスティンクション)が見られないという点です。

パライバトルマリンはきわめて輝きが強く、光が弱くても光を放っています。電気のように鮮やかなウィンデックスブルー、ネオンピーコック色、強烈なターコイズ色、圧倒的なトワイライトブルー。個人的な好みの問題もありますが、もともとウィンデックスブルーのものが最も人気があります。最高品質のブラジル産パライバなら、ジェムストーンの卸市場でも1カラットにつき2万ドル以上で売れます。良質なアフリカ産の石の場合カラット当たり数千ドルで、アフリカ産の石としては驚異的な価格がついています。

パライバトルマリンの鮮烈な色を生んでいるのは少量の銅、それにマンガンと鉄です。銅の量が多いほどブルーやターコイズの色が強くなりますが、マンガンが多くなるとバイオレットから赤の色合いが強くなります。鉄はグリーンに発色する要素と考えられています。

一定量の銅/マンガン/鉄を含むトルマリンなら何でもパライバ種と呼ばれる資格があるのでしょうか? 一言で言えば、違います。パライバトルマリンの最も重要な特徴は、そもそも最初にこのジェムストーンを有名にした特徴――色の鮮明度です。必要な色の強さをもたないジェムストーン、あるいはあまりに消光の多いジェムストーンはパライバとして売られるべきではありません。

パライバトルマリンは通常鮮やかなウィンデックスブルー、ネオンピーコック色、強烈なターコイズ色を示す深い色のジェムストーンです。ブラジルのパライバ州ミーナ・ダ・バターリャで最初に発見されたこの石は、光がほとんどなくても光を放ち輝くような、強い色をしています。

パライバトルマリンのほとんどは1カラットに満たないものですが、モザンビーク産の石には40カラットやそれ以上のサイズのものがあります。エメラルドと同じで、パライバトルマリンではインクルージョン(内包物)があるのが普通で、色が主な美しさの決定要因となっています。しかし、パライバトルマリンにインクルージョンが少なければ、希少性と価値は格段に上がります。美しい鮮やかな色のために、パライバ・トルマリンは短期間で高い人気を集めるジェムストーンとなりました。パライバトルマリンはこの上ない珍しさ以上に他に並ぶもののない美しさをもった、世界でも特に人気の高いジェムストーンです。

ルベライトトルマリン

ルベライト トルマリン

ルベライトの官能的な色の取り合わせは、誘惑の象徴です。他にこれほどのセンスを感じさせる色は見られません。情熱的なピンクから挑発的なパープルまで、ルベライトはレッド系の豊かな色合いで完璧なロマンスを演出します。ルベライトは、その名前をラテン語で「赤から生まれた」という意味の「ルベリウス」に由来する、美しく輝く赤みがかったピンクから紫系のトルマリンの一種です。17世紀にはロシア皇帝が多くのジェムストーンを王冠につけるように命じました。しかし最近になって、当時ルビーと思われていたものが、実はルベライトであると発見されたのです。

きわめて珍しいルベライトは、新しい鉱床が発見されてからここ数年で宝石界を席巻しました。マダガスカル産のルベライトは、マダガスカル中央部の高原地帯にあるアンタナナリボ州のベタフォの町から42km程の鉱山から採掘されます。興味深いことに、この鉱床からは、有名なルビーに良く似た色をした実に珍しいルベライトが産出されるのです。 ルベライトが発見されたのは19世紀、ブラジルでのことでした。ブラジルは今でも、特にミナス・ジェライス州を中心に、主要な供給国となっています。最高品質のものには、ミナス・ジェライス州コロネル・ムルタのオウロ・フィノで採掘されたものがあります。1983年頃発見されたのですが、1985年には鉱床は掘り尽くされてしまいました。オウロ・フィノ産ルベライトは宝石界で伝説的な地位を得ています。

驚いたことに、南カリフォルニアのパラ地区もかつて、特に19世紀末から20世紀初頭にかけては重要な産地でした。トルマリン・クイーン鉱山からの、上端が青く見えるルベライトの結晶は鉱物コレクターのあいだで世界的に有名です。

1998年夏、新しいトルマリン鉱床が西アフリカ、ナイジェリアの古都イバダンから40キロメートルの農村地帯で発見されました。ここの石は例外的にクリーンで色鮮やかでした。ほんの数年で、1000キロ以上の原石が地中から運びだされました。そして登場したときと同じくあっという間に、なくなってしまいました。

2007年、今度はモザンビークのチモイオ付近(ジンバブエとの国境近く)でもうひとつ、ナイジェリアと同じような色の出る鉱床が発見されました。

ルビーとレッドスピネルを除いては、ルベライトはこのように豊かで深い赤色をした唯一のジェムストーンです。エメラルドと同じで、インクルージョンがあるのが一般的で、ルベライトの色の原因となる化学物質マンガンは、成長中の結晶に傷をつけます。マンガンが多い程赤の色合いは深くなり、最終的な結晶の形も不完全になります。そのため、深い色合いでありながら内部がきれいなルベライトは、かなり珍しいです。ルベライトは天然のインクルージョンが多い傾向ですが、それはクリスタルポケットの中心近くで形成されるからで、生成中にかかる負荷と圧力がより大きいからです。それにも関わらず、ルベライトは耐久性のあるジェムストーンで、日常的に使用するのに適しています。