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【私の宝石物語】歌手 アグネス・チャンさん ≪前編≫

各界で活躍する有名人の方々が、宝石への想いを紡ぎ出す「私の宝石物語」。
「香港からきた真珠」というキャッチフレーズを掲げ、日本で歌手デビューしてから43年。
今なお輝き続けるアグネス・チャンさんにとって、ジュエリーとはどんな存在なのでしょうか?

アグネス・チャンさん

1972年、17才で香港から来日したアグネスさん。「ひなげしの花」でデビューすると、一躍トップアイドルの仲間入りを果たし、アグネスブームを巻き起こしました。トレードマークは長い黒髪と白いハイソックス。そして腕にはいつも、「香港からきた真珠」を連想させる、パールの付いたブレスレットが。

「金のチェーンに真珠が付いているブレスレット。あれは事務所から付けるように言われた訳ではなく、父が買ってくれたもの。それも香港ではなく、日本の有名真珠店で! でも3回くらい失くして、その度に父に買ってもらいました(笑)『香港からきた真珠』っていうキャッチフレーズを付けてもらったせいではないけど、真珠はすごく好き。一番好きな宝石ですね」

アイドル時代の思い出のお写真

▲ アイドル時代の思い出のお写真。
腕にはパールの付いたブレスレットが。

アグネスさんの故郷・香港では、ジュエリーといえば「金」が定番。生まれてから大人になるまでの様々な場面で、「純金」との出会いがあるといいます。

「香港で『純金』は『お金』の代わりなんです。もともと安定した時代が少なくて、お金を貯めても、政権が変わったら紙屑になる。でも金ならお金に代えられるということで、珍重されてきたんですね。だからお祝いは全て、お金じゃなくて純金。それも半端じゃない量を贈り合うんです。」

何と香港には、お祝い用の純金を計り売りする、専門店まであるんだとか。

「まず最初は生まれた時。金のネックレスやブレスレットを、親兄弟や親戚からもらいます。きっとお金に困らない人生を送るように、っていう願いが込められてるんだと思います。次にもらうのは、成人を迎える21才の時。鍵の形をした純金のペンダントをもらいます。それまでは親が導いた人生だったけど、これからは自分で人生の扉を開けなさい、っていう意味ですね。
そして最後は、結婚する時。これはホントにゴソッともらいます(笑)。なぜなら、婚家でいじめられても、お金がなかったら、実家に帰って来られないから。結婚のお祝いにもらう『金』は、いざという時の『へそくり』になる『嫁入り道具』なんです。」

結婚式のお写真

▲ 結婚式のお写真。
実はアグネスさんの
両袖の中は、
脇のあたりまで
金の腕輪が!

ちなみにもらった金のネックレスやペンダントは、結婚式で花嫁が身に付けることが、プレゼントしてくれた方への礼儀とされているそうで、アグネスさんも―。

「結婚式で全部付けました! とにかくゴソッともらうので、純金の腕輪は脇のあたりまで。胸元は、金や翡翠のネックレスで飾りました。中国では翡翠は、災難をよけてくれるって信じているので。腕輪は何重にも付けて重たかったですけど(笑)、でもみんなの想いがこもってるから、嬉しいんですよね。」

そんな「へそくり」代わりの「純金」を、中には本当に、お金に変えてしまうお嫁さんもいるそうです。

「うちの母は多分、全部売ったと思います。結婚した頃は戦時中で、中国から香港に逃げて来た時、それこそ象牙のお箸まで売ったって、言ってましたから。今でも例えば子供の学費とか、夫の独立資金とか、家を買う際の頭金とか、いざという時に金を売る人は、友達にもいます。『嫁入り道具』として持ってきたものでも、もう家族の財産の一部なんですよね。幸い私は売ってないです、今のところは(笑)。普段は大事に銀行で預かってもらっていて、晴れの席には、今でも全部身に付けます、どんなに洋服と合わなくても(笑)。贈ってくれた人が見たら、喜んでくれるから。それが香港の習慣なんです。」

日本ユニセフ協会大使として、ボランティア活動に情熱を注いだり、エッセイストや大学教授など、仕事の幅が広がり、歌から離れていた期間もありましたが、2000年、大人のラブソングを歌うシンガーとして、歌手活動を再開。今年6月には、最新シングル「プロポーズ」をリリースしたアグネスさん。新曲にまつわるエピソードや、アグネスさん自身のプロポーズ秘話&婚約指輪についてのお話は、後編で詳しくご紹介します。お楽しみに!

アグネス・チャンさん プロフィール

1955年、香港生まれ。
1972年、17才で来日し、「ひなげしの花」で、日本の芸能界にデビュー。一躍トップアイドルとなる。1976年、芸能活動を休止し、カナダのトロント大学に留学。その後1989年にはアメリカ・スタンフォード大学に、子連れで留学し、話題となった。日本ユニセフ協会大使や、日本対がん協会「ほほえみ大使」として、ボランティア活動に情熱を注ぐ他、エッセイストや大学教授としても活躍する。最新シングル「プロポーズ」が絶賛発売中。プライベートでは、三人の息子の母。

番組ガイド誌「ジュエリー☆GSTV番組表」 2015年11月号掲載)

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