コランダムの色名称について解説

ピジョンブラッド The term of “Pigeon Blood”

ピジョンブラッドという表現は、強く紅い蛍光を有する、彩度の高い純粋な赤色 (vivid red) のルビーに使われています。1348年に、アラビアの学者Al Akfani氏がミャンマー産ルビーの色を、非常に輝きのある銀皿の上に落とした新鮮なハトの血の色、または紅いザクロの色に類似していると表現したことが語源とされています。

ロイヤルブルー The term of “Royal Blue”

ロイヤルブルーは、鮮やかな濃い青色 (Deep Blue) のことを指します。この色はイギリス王室の公式カラーとして認定されています。ブルーサファイアは薄い青色から濃い青色、そして黒色のものまで幅広い色の範囲があります。その中でもロイヤルブルーを示すサファイアはプレミアムとして位置づけられ、透明度の高い、高彩度かつ、ミディアムからミディアム・ダークの明度を持ちます。ロイヤルブルー・サファイアは、歴史の中で多くの王族や君主(ロイヤリティ)などに愛用されてきたため、ロイヤルブルーという名称が誕生したと言われてます。

コーンフラワーブルー The term of “Corn Blue”

一般的に、コーンフラワー・ブルー・サファイアはカシミール産ブルーサファイアにみられる中明度の明るい青色、または、コーンフラワーのような僅かな青紫色の色相を持っています。暗くもなく、インク味も強くなく、非常に理想的な美しい青色のサファイアです。スリランカ産とヨーゴ産ブルーサファイアにもこのような均一なコーンフラワー・ブルーがよくみられ、非常に人気です。

パパラチア The term of “Padparadscha”

パパラチアはスリランカ産サファイアの pinkish orange から Orange-pink までの色相範囲を示す用語です。「ロータス(蓮の華)のような色」もしくは「夕焼けの色」が語源とされています。パパラチアサファイアはファンシーサファイアの中で、最も高い評価を受けています。

宝石辞典へ戻る