【石ガール通信】第十一回 石ガールの皆さんの「アニバーサリージュエリー」!

 11月11日は今年で11周年を迎える、GSTVの開局記念日!
放送では11周年を記念した特別企画が目白押しですが、「石ガール通信!」のテーマも11周年にちなんで、「アニバーサリージュエリー」!石ガールの皆さんに、想い出の詰まったアニバーサリージュエリーを見せてもらいました。

大久保 洋子さん girl-m-g_1805img-st.png大久保 洋子 さん

 GSTVの開局記念日11月11日は「宝石の日」ですが、何とそれを制定したのは、大久保さんの亡きお父様、「日本の宝石学の父」と呼ばれた近山晶さんだったそうで、後に知った大久保さんも驚いたといいます。
(※編集部注・諸説あるようです。)

そんな大久保さんが紹介してくれるアニバーサリージュエリーは、婚約指輪。

大久保 洋子さんのアニバーサリージュエリー

 同じ大学で2才後輩だったご主人はまだ新米サラリーマンで、予算も限られていましたが、そこは宝石学者の家庭で育った大久保さん。「きちんとしたものが欲しい」と望んだところ、宝石学の権威であるお父様が、石からデザイン、製造までの全てを手配し、素晴らしい指輪を作ってくれたそうです。

大久保 洋子さん

「四角いダイヤで、どこへ着けて行っても『ハリー・ウィンストンですか?』って聞かれるくらい、素敵な出来映えで。結果的に主人の予算の何倍にもなってしまいましたけど(笑)、父が本当に良いものを作ってくれて感謝しています。」

 ご主人だけでなく、お父様の愛情もこもった記念の指輪。
今もとっておきの場面で、大久保さんの薬指に輝き続けています。

渕野 泉さん girl-m-g_1805img-st.png渕野 泉 さん

 「これまで頑張ってきた自分へ」あるいは「これからも輝き続けるために」。
様々な節目にそんな想いで自分にジュエリーを贈るお客様を、数々見てきたという渕野さん。

渕野 泉さん

「お客様がうんと悩んで選ばれたジュエリーには、これからの期待とそれまでのお気持ちが表れているようで、こちらも本当に幸せな気持ちになり、ジュエリーには様々な時間や想いが詰まっているんだなと実感します。」

 もちろん渕野さん自身も、人生の節目にアニバーサリージュエリーを購入。中でも思い出深いのが、GSTVに入り、ジュエリーの仕事を始めた記念に買った、誕生石・タンザナイトのテーパーカットをあしらったリング。

渕野 泉さんのアニバーサリージュエリー

 「材料のリカットが大変で二度と出来ないかもしれない」というバイヤーの一言が決め手となり購入したもので、今でもその輝きに触れるにつけ「この仕事で頑張っていこう」と決意した当時の想いが蘇り、気持ちが引き締まるといいます。

 そんな渕野さんが憧れるアニバーサリージュエリーといえばやはり、いつの日か左手薬指に輝くであろう婚約指輪。

渕野 泉さん

「妄想の中では、Dカラー、IFクラリティ、ハートシェイプ0.5~0.6ctのダイヤモンド。大人がハートを着けるのはお洒落だなと思うし、ハートならいただいた時の気持ちも忘れないと思うので(笑)」

 渕野さんの薬指にハートのダイヤが輝く日が、早く訪れますように!

目黒 佐枝 さん girl-m-g_1805img-st.png目黒 佐枝 さん

 「いつかエンゲージリングを贈られる日がきたら、絶対にパールにしよう!」

 そう心に決めていたという目黒さん。理由は、子供の頃に読んだ「赤毛のアン」。大人になったアンが婚約指輪にパールを選ぶ場面で語った、こんな言葉にあります。
「パールは『涙』を表すけれど、涙というのは悲しい時に流すだけでなく、嬉しい時にも流すもの」
何て素敵な言葉なんだろう!と感動した目黒さんは、それからウン十年たって、夢を実現。素敵なパールの婚約指輪を手にしました。購入したお店は、目黒さんが社会人として初めて就職し、ジュエラーとしての自分を育ててくれた、高級ジュエリーブランド。

目黒 佐枝さん

「元の上司や先輩へのご挨拶がてら、夫と一緒に婚約指輪を見に行ったんですが、このリングを見た瞬間にアンのセリフが蘇って、これがいい!と。予算より大分オーバーしてしまったのですが、夫が『まぁいいよ。僕は、毎日の食事はメザシと玄米でも構わないから』と言ってくれて(笑)。とても華やかで、理想の逸品に出会えた気分でした。」

目黒 佐枝さんのアニバーサリージュエリー

そんな目黒さんから、これから婚約指輪を買う方へのアドバイスは…?

目黒 佐枝さん

「型にはまる必要は全くないとお伝えしたいです。好きなデザイン、好きな宝石で選んでください。人生のそのお幸せな瞬間に、好きだと思えるジュエリーを手にとることこそ、大事だと思います。」

ちなみに目黒さんのリングは輪が繋がっていないので、結婚には不向きと思われがちですが…

目黒 佐枝さん

「16年経過してますが、これまで仲違いしたこともなく、円満です(笑)。 どんなものを選んでも、不安になる必要はないと思います!」

小俣 友里さん girl-m-g_1805img-st.png小俣 友里 さん

 小俣さんのアニバーサリージュエリーは、ジュエリー業界に入って最初に購入した、K18YGシャンパンカラーのブラウンダイヤのリング。

小俣 友里さん

「シャンパンの泡をモチーフにしたリングで、いつか独立して、このジュエリーを身に着けて、シャンパンを飲みながらお祝いしたい。そんなことを願って、自分を励ます思いで購入しました。今の自分にはまだ早いかな? 勿体ないかな?と思っても、自分を励ますという意味においては、あえて少し背伸びしたジュエリーを選んだ方がいいと思うんですね。言い換えると『未来の自分に合うジュエリー』でしょうか。近い将来、そのジュエリーが似合う人になりたい。そんな風に選ぶと、ジュエリーがそっと背中を押してくれる気がするんです。」

小俣 友里さんのアニバーサリージュエリー

 ジュエリー業界での成功を願って購入したリングは、指が綺麗に見えるV字デザインで、一粒石のソリティアリングとの重ね着けもOK。シャンパンモチーフなので、お祝いの席はもちろん、ブライダルや記念日ジュエリーをお求めのお客様も祝福できて、とても重宝しているそうです。

 最後に小俣さんにも聞いてみました。理想のエンゲージリングは…?

小俣 友里さん

「もし『何でも好きなものを選んでいいよ』と言われたら、やっぱりファンシーシェイプのゴージャスなリングが欲しいです(笑)。ただ私はリモデルカウンセラーでもあるので、理想はお相手のお母様から譲っていただいて、もし許されるならそれをリメイクして身に着けたいと思います。でも大切な人が選んでくれるジュエリーなら、きっとどんなものでも嬉しいです!」

 小俣さんの左手薬指にも、素敵なリングが早く輝きますように…!

 それぞれの想いに寄り添うアニバーサリージュエリー。皆様もどうぞ、記念のジュエリーを大切に…!

大久保 洋子

FGA ジェムストーン評論家。父は「宝石学の父」と呼ばれた 故・近山晶氏。幼少から宝石に親しみFGA(英国宝石学協会)資格取得。現在は国際宝石会議の日本代表として活躍中。

渕野 泉

GSTVのジュエリーアドバイザー。ルースからジュエリーになるまでを企画デザインしている。ジュエリーマーケットの最新情報やトレンドをお客様へ丁寧にアドバイスいたします

目黒 佐枝

GIAサンタモニカ校にて、GGを取得。
その後、高級ジュエラーで10年に亘り、ジュエリー選びのアドバイスと販売に携わる。

小俣 友里

ジュエリーコーディネーターとして、GSTV出演をはじめ、セミナーや展示会、商品プロデュースなど、ジュエリー業界の第一線で活躍。「ジュエリーの真の美しさは、手にする人を内側から輝かせる」が信念。